商品詳細
明治初期から中期にかけて九活躍した九谷の名工、赤丸雪山の赤絵金彩の大花瓶を出品致します。本品はボストン美術館からの払下げ品です。通称Boston Art Museum、正式名称は、Museum of Fine Arts, Bostonです。ボストンは貿易港としてアジア諸国と古くから交流があったことから、ボストン美術館では早くから中国・日本・インドなどのアジア地域の美術品蒐集に力を入れていました。就中、日本美術のコレクションは、日本国外では質量ともに最も優れたコレクションとして知られています。エドワード=モースやアーネスト=フェノロサ、岡倉天心などのコレクションもここに収蔵されています。
さて、出展の品は、高さ37cm、幅30㎝の大型花瓶です。国内に残る赤丸雪山の作品は中小型の皿が多いようですが、輸出向けとしては、本作のような大型の花瓶や大皿を作成したようです。通常は、雪山、あるいは雪山堂の銘がさらりと記されるだけですが、本作では「大日本九谷赤丸雪山堂製」と丁寧な楷書体で記されています。このような記銘は何らかの展示会用に作成された品物に多く見られるものですので、本作も万博などに出品されたものかもしれません。アメリカ最初の万博は、1853年のニューヨーク万博、その次が1876年のフィラデルフィア万博ですが、これは赤丸雪山が20代から40代だった時期にあたりますので、可能性はあります。添付写真をご覧いただければ、お分かりの通り、極めて緻密丁寧な絵付けが施されています。
保存状態については写真でご覧の通り、金彩の擦れも殆どなく、一見するとまるで新品のようです。ただ、残念なことに胴部の片方の耳が過去に破損脱落したらしく、補修がされています。しかし、この補修が日本ではしない(できない)ような面白い手法で行われています。日本では、金継ぎや共直しが普通ですが、これは花瓶内側からネジで外側の把手を固定しています。がっちりと固定していますので、金継ぎなどよりも遥かに頑丈に補修されています。また、外側からはネジは全く見えません。添付写真をご参照下さい。この修理方法は海外特有のものですので、資料的価値もあると思います。これ以外には、カケ、ワレ、ヒビなどの瑕疵は全くありません。
商品の情報
カテゴリー: | その他>>>アンティーク/コレクション>>>工芸品 |
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商品の状態: | 傷や汚れあり |
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