商品詳細
こちらは大正時代の男の子 42cmです。
たくさんのお人形を見てきましたが、名品だと思います。
時代ならではの硝子目(硝子の裏から墨を塗ったものだそう)で、漆黒の深い闇には近年のリアルな玉眼とは異なる不思議な魅力があります。
おそらく特注品だったのではないかと推測しているのですが、お衣装のつくりが並々ならぬ極上品なのです。
上半身は紫の無地縮緬で、3ヶ所に金駒刺繍で紋が縫いとられ、お袖の表裏4ヵ所にも金駒刺繍。緑の葉は別布に手刺繍(日本刺繍)を施したものをわざわざ切り取って縫い止めてあります。
たいへん手間のかかったお品だと言うことがわかりますね。
胸から下は別布が接ぎ合わせてあります。こちらも縮緬で濃い京紫に染め匹田です。
袷仕立ての比翼付きで、共八掛け、胴裏は白絹です。
お着物にめだつ傷みはありませんが、時代なりの色褪せが前身ごろの肩から胸にかけてあります。
状態については説明しづらいので、写真でご確認くださいませ。
下に麻の身頃に絹のお袖のついた半襦袢もお召しです。
首の保護のためでしょうか、真綿(絹綿)が巻いてありました。
お袖口と襟に朱が用いられていましたので、私の方で弁柄色の縮緬を使って兵児帯を縫いました。
よく調和していると思います。
頭は人毛で後頭部は薄めです。
たっぷりありますし抜けにくいので、途中で貼り替えているのかもしれません。
昭和に入ると、男の子は一様に描き毛となるのですが、わんかと呼ばれるこの髪形は坊っちゃん刈りみたいで可愛いですよね。
含み笑いをしています。
これは頬の筋肉の働きを再現しているからで、この頃は明治の生き人形の影響がまだ残っていたのかもしれません。
ちなみに昭和に入るとこのような表情の子は激減し、代わりに美貌の少年たちが生まれて行きます。
お耳も複雑なとても美しい形です。
私が名品だと判断しましたのは、頬や顎の自然な曲線に加えてこの耳の細工の見事さがあります。
手の繋ぎ布が新しいので、これも近年のお修理だと思います。
お着物を脱がせましたら、背中にうすい乾燥ひびがありました。「やや傷や汚れあり」のカテゴリーにしたのは、主としてこのためです。
銘がありますが読めません。
朱印の2字目が「澤」ですが、滝澤ではなさそうです。
身長 約42cm。
55000円→49500円(25日の日曜日まで)
商品の情報
カテゴリー: | その他>>>アンティーク/コレクション>>>工芸品 |
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商品の状態: | やや傷や汚れあり |
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配送料の負担: | 送料込み(出品者負担) |
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配送の方法: | らくらくメルカリ便 |
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発送元の地域: | 栃木県 |
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発送までの日数: | 2~3日で発送 |
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