シャトー・ラトゥール　1993

第１級の第３席に位置するボルドーの男性的な骨格、ボディのしっかりしたワインの代表格のワインでもあります。ラベルの塔のデザインでも有名で、塔が３つのセカンドワインにあたるレ・フォールド・ラ・トゥールの品質の高さからも知名度高い１級シャトーです。品質に関しても５大シャトーと言わずボルドーでもいい年も悪い年も非常に安定して素晴らしいワインを最も産み出す生産者の１つではないかと思います。パカーポイントは90+点。1993年はボルドー90年代でも特に難しかった91〜93年の3年間では一番良好？な年でした。晩熟なカベルネ・ソーヴィニヨンの生育の難しい年で、それをどこまでカバーするか生産者の腕が如実に出た年でもあります。ラ・トゥールはその中でも成功した生産者の一人で、ワインは農作物ですので年のキャラで普段よりは軽い仕上がりながらこういう年に未成熟な葡萄特有の青臭さなどが無くて普段の荘厳さは薄れますが取っつき易いラ・トゥールの仕上がっていたとリリース直後に飲みまして感じてました。難しい年の１つでしたので手に入れやすく何度かその後も飲みましたが総じて軽いながらラ・トゥールならではのバランスを崩さない安定した酒質で難しい年のボルドーの秀作でした。完熟熟成した風味を早く楽しめるワインです。

　生産地：フランス/ボルドー/ポイヤック
　生産年：１９９３年
葡萄品種：カベルネ・ソヴィニョン/メルロ/カベルネ・フラン/プティ・ヴェルド
　格付け：第１級
　生産者：ラ・トゥール
　　容量：７５０ｍｌ
　タイプ：重口　辛口
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