【めっちゃ貴重】中国版チェス　租界時代に西洋人を接待した高級飯店の備品か？

ご覧いただきありがとうございます。

1988年3月，北京・故宮・天安門の近隣のとある高級外国人向け飯店で食事をした際，お店の展示品として使用されていた本品が気に入り，店主に譲ってもらえるかと掛け合ったところ，食事代にマージンを乗せて支払うことで持ち帰りを許された【中国版チェスセット】です。

当地は翌年，世に言われる天安門事件の舞台となり，店ごと廃墟と化したので，喪失される運命であったものを救い出したような話です。

仕舞い込んでしまうよりは，どこか一目の届くところで展示される希望を持っており，自分ではそのような機会をつくり得ないので，そのような使用をしていただける方に購入してもらいたいと出品しました。

商品紹介写真
①上から見たチェス盤

②おそらく蝋で作られていると思われる各駒Ⅰ
　本物のチェスではKingよりQueenの方が大きいのですが，さすが東洋ではKingの方がQueenより大きいです。
　またBishopは中国らしく羽扇を持って諸葛孔明を彷彿させます。
　Knightはそのままですが，Rookはちゃんと屋根瓦になっています。

③ おそらく蝋で作られていると思われる各駒Ⅱ
　感慨深いのはPawnです。
　西洋のPawnは足軽とか雑兵で同じ最下級という位置付けですが，中国のPawnは８体全てそれぞれの個性を持っています。
　それだけではなく，中国のPawnは兵士ですらありません。社会生活を営む商工業者として作られ，これは中国において戦いの趨勢を決定するのは，兵ではなく産業であるとの概念を感じるところです。

④チェス盤の貴重な特徴Ⅰ
　盤は非常に凝った造りで，中国の歴史的文化が凝縮されています。

⑤ チェス盤の貴重な特徴Ⅱ
　もう少し全体的にした部分です。

⑥盤を畳んだ状態
　持ち歩くことはないのかも知れませんが，持ち運べる造りになっています。

⑦綺麗な表側
　盤を畳むと表側は非常に綺麗です。

⑧傷んだ裏側
　裏は傷みが目立ちます。しかし展示してしまえば差支えは生じません。

⑨収納方法
　各駒は紐ゴムで衝突での傷みを生じないようにしています。しかしKingをゴムに通すのは難しいので，これのみ通していません。

⑩収納向きに対する留意点
　引き出し側が上に来るように折り畳めますので，持ち歩く際は，収納の位置に気をつけてください。

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