おはなし玉手箱　～Wの悲劇～

こちらは小学生の頃、
給食時に校内放送で流れていた
「お話しでてこい」にインスパイアを受け、
色紙で折った「玉手箱」の出品です。
中には色んなおはなしが入っています。
語り部は黄色い鳥　トゥイッター
ひろゆき氏をリスペクトしている様で、
「今日も可愛いね」と誉めると
「それってあなたの感想ですよね」と
ニクい返しをされます。

こちらの玉手箱
思いの外可愛く出来ましたので
小物入れにいかがですか？

サイズは縦8cm×横8cm×高さ4cm
お気に召して頂けましたら
折りたたみ、封筒に入れ
郵送で送らせて頂きます。

なお、黄色い鳥は
北極経由で
フランスに渡らなくてはならないので
附帯できません。
ご了承下さい。

中身のおはなしはこちら⬇

うっかり花粉症の薬を施さず
犬の散歩に出、
案の定鼻ばかりかむ羽目に。
鼻のかみすぎで血が出てき、
両鼻にティッシュを詰めた。
幼稚園の運動場の横を通りかかると
近所の仲良しのおチビちゃんが、
アミ越しに話しかけてくれた。
「おばちゃん　何してるん？」
「○○ちゃん　楽しそうやな」
あっという間にクラスメイトが
集まりだし、口々に質問攻めにあった。
「○○ちゃんのお友達？」
「犬の名前なんなん？」
「ポケモン何知ってるん？」
あまりの騒ぎに、先生がマスクを外し、
「騒がしくてすみません」と
挨拶をしに来てくれた。
私も失礼かとマスクを外し、
会釈した。
私はW鼻ティッシュを忘れていた。
通りがかりのおばちゃんのW鼻ティッシュは
幼きオーディエンスの心をガッチリ掴んだ。
「両方の鼻にティッシュつめてるw」
「なんでなんw」
「めっちゃおもろいw」
先生は慌てて騒ぎを止めようとしてくれた。

私もこんなのがお友達と思われたら
○○ちゃんがお気の毒と
逃げる様に犬を抱え立ち去った。

夕方庭木の手入れをしていると、
○○ちゃんとお母さんが帰ってきた。
私を見つけて
「鼻大丈夫ですか？w」
と話しかけてくれた。


顛末を話し、
○○ちゃんには恥をかかせて申し訳ないと
謝った。
二人とも楽しそうに笑ってくれたのには
救われた。

私のW鼻ティッシュは
幼稚園に子供を通わせているご家庭界隈には
知れ渡ったようだった。

花粉の時期が終わるまでは
車で隣町に散歩に行こうねと愛犬に話しかけた。
薬師丸ひろ子の様に困り顔をしていた。

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